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人生は終わりなき旅だと言う人もいるが
その人は光に近い速度で生きているのだろうか

もし本当にそうだとすれば確かに人生は終わりがない旅だ素人の私が聞きかじった相対性理論的に間違いない

しかし終わらないと感じるのは観測する他人からであって本人の体感では普通の寿命通りに終わりを迎えるはずだ

それを踏まえると終わりなき旅と言っているのは観測する側の人だろうか 知人の光速度おじさんの生き様を見た人が出した表現なのかもしれない おじさん自身は自分が終わりなき旅人であると気づきにくいはずなので十分あり得る

いや待て 光速度おじさんはありえない 観測側からすれば不死であり不老であるはずだ 訂正する だから発見されたのは光速度赤ちゃんだ 不老であるならこれで間違いないはずだ

いや待て待て 途中から光速度に目覚めたおじさんならあり得るのではないか? それならおじさんだとしても矛盾はない 取り消して訂正する やはり光速度おじさんだ

いや待て待て待て そもそも光速度おじさんは速すぎて観測者はそれがおじさんだと認識できないのでは? ただの光に見えるのではないか? まずい わからない ご覧の通り私にはまともな科学知識がほぼない アインシュタインの論文を遡れば光速度おじさんについての言及はあるのだろうか

いや待て待て待て待て もし光に見えるなら普段光を感じる度に光速度おじさんが前を駆け抜けて行った可能性が出てしまう 恐ろしい あの娘と一緒に見た夜空の煌めきも本当はおじさんの残像を見ていた可能性があることになる まずい 私の青春の一ページにおじさんの輝きが混入してしまう

いや待て待て待て待て待て そもそもアインシュタインこそがある意味光速度おじいちゃんとも言えて………

私の人生は有限なので話はここまでで

5/30/2024, 12:01:40 PM