宮平和実

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「誰かのためになるならば」

 今日は、二人で山登りに来た。
 アクシデントが起きた。
一緒に来ていた彼が、足を踏み外したのだ。
 誰かのためになるになるならば。
 この命はいらない。この人生、ここで終わってもいい。
 そう思い、彼を助けようと一緒に私は落ちた。
 踏み外したところから下に落ちて、地面についた時、ああ。良かった。彼は助かったんだな。と私は思った。
 私は目を閉じた。
 彼が私を呼ぶ声が聞こえた気がした。
 
   
 
 

7/26/2024, 12:37:18 PM