霜月 朔(創作)

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すれ違い



ずっと、忘れられない、
愛おしい貴方との、
あの温かな日々。
そして、突然の別れ。

私の正しさが、
貴方の心を、あんなにも、
傷つけてしまったなんて。
愚かな私は、
その事に気付け無かった。

貴方は私の元を去っていった。
「もう、愛情は無いんだ」
そんな、残酷な言葉を残して。

時が経てば、きっと、
貴方への未練も消えていく。
そう信じていた。

だけど、貴方への想いは、
消えるどころか、
胸の奥で、ずっと、ずっと、
燻り続けている。

ねぇ。
私が今でも、
貴方を愛していることも、
私が今でも、
貴方を待ち続けていることも、
本当は、知っているんでしょ?

なのに、貴方は。
私の事は、もう忘れてしまったなんて、
そんな優しい嘘を吐いて、
私の幸せを願い、
私の想い出の中からさえ、
消えようとするなんて。

それでも、ずっと、すれ違い。

…私はただ、
貴方に側に居て欲しいだけ、なのに。

10/19/2024, 7:12:48 PM