無色透明

Open App

少なくとも私は彼といる間は幸せだった。
彼の声を聞き、彼の温もりを感じる。
互いの頬をつねり合い、時にはキスやハグもする。
それだけで幸せだと思っていた。


―でも―
彼と私の「幸せ」の定義は違っていたみたいだ。

偶然にも彼が開いていたTwitterを見てしまった。
彼は酷く動揺していたが、私は彼に悟られないようにし、非公開になる前に彼のアカウントを探し、呟きを見る。

どうやら、
私にとっては彼1人で「幸せ」だが
彼にとっては私以外にも「幸せ」と感じる存在がいるらしい。

私が彼に喜んでもらいたいと思って贈ったプレゼント。
でも、彼にとっては重いプレゼントだったらしい。




「幸せ」と思っていたことがスマホ1つで全てが剥がれ
壊れていく。



知らない方が「幸せ」だったのか
知った方が「幸せ」だったのか



答えを知る者は誰もいない。

1/4/2026, 2:13:30 PM