ヨルガオ(短編小説)

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「ご飯…ちゃんと食べてる?」

「仕事は?遅くまで残業しなくてもいいよ」

「君が私の為にお金を稼いでくれてるのはもう十分わかったからさ」

「早く帰ってゆっくりしなよ…私の事なんか忘れて」

「…え、ちょっと…泣かないでよ」

「私まで…泣いちゃうじゃんかぁ……」

「………」

「……ごめん。心無い事言っちゃった…」

「今度から…気をつけるよ…」

「でもね。君の事を心配してるのは本当だよ?」

「…なんで君は私に尽くしてくれるの…?」

「………」

「君にはもっといい人が居るよ…だから…ね?」

「もう泣かないで」

「………ねぇ」

「大好き」

「………うん。知ってる」


ー一年後ー

6/24/2023, 10:59:24 AM