「あなたはあなたらしくやりたいことをしなさい。それが私にとっての幸せでもあるから。」
私があなたのそばから離れるとき、あなたは確かにそう言った。誰もが否定した私の夢を、あなただけは見つめて、背中を押してくれた。
わたしにとって、あなたは憧れ。
わたしが欲しかったものを全部持っているように見えたあなたを嫌いになりそうにもなったけど、次の日にあなたの顔を見て、声を聞くと、もやもやはどこかに消えていってしまった。
そんなあなたが、わたしの夢を知って応援してくれたとき、言葉にあらわせない何かがわたしの心に芽を出した。
あなたが背中を押してくれるなら、何だって出来そうな気がした。
数年後。
わたしはあなたの言葉を支えに、夢を追いかけて、そして叶えることが出来た。どれだけつらくても、あなたの言葉が私を支えてくれたんだよと伝えたかった。
でも、あなたがいた場所に、あなたはもういなかった。そして、もうあなたには会えないことも、なんとなく分かってしまった。
人伝いに、あなたがわたしに残した手紙を受け取った。
そこには、あなたの優しい文字で、たくさんの言葉が書いてあった。
あなたにも叶えたい夢があったこと。
でも、諦めてしまったこと。
わたしには夢を絶対に諦めないでほしいこと。
ずっと、応援していること。
ずっと、変わらずわたしが大好きであること。
そうして、最後にひとこと。
『あなたはこれからも、わたしの憧れです。』
…わたしだって、あなたにそう伝えたかった。
11/8/2024, 1:53:53 AM