織川ゑトウ

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『神近感(しんきんかん)』

神、本当にいるのだろうか。
お母さんに聞いてると「神様はいるのよ」と
お父さんに聞いてみると「神様はいない」と

君は考えてみたことあるかい?
「神様は実在しているのか」

とある信者は言う「神様はいるに違いない。なにせ私達を守ってくれているのだもの」
とある学者は言う「神はいない。科学的根拠が存在していないからだ。」
とある君達は言う「神様、いたらいいな。どんなお願い事をしよう。」

また、とある僕は問う

「神様がいる必要はあるのか」と

皆、何故かことあるごとに「神」という存在にすがろうとする。
「皆が幸せになれますように」
「あいつが死にますように」
「僕が成功しますように」

これら全て愚問である。
なにせ神は、、、
神が本当にいるかいないか証明する方法がこの世にあるとすれば一つ。

「一回死んでみる」こと。である。

死ぬのが怖い。そうかもしれない。でもそれ以上に知りたいのだ。
「神はいるのかいないのか。はたまた必要性はあるのか。」
大事な煙草を吹き散らし、僕は最期神へ問う。

「僕が生きている意味はあったのか」


ーーーーー昨夜、未明。東京都の○○区のアパートで「自分は神だ」と名乗る男性が死んだそうだ。死因は首吊り自殺。部屋には空の煙草の箱と丸い蛍光灯が頭の上に置いてありーーーー

僕は、君は、
何者なのだろう。


お題『神様へ』

※愚問(ぐもん)=愚かな門答。無意味な門答。
※すがる=頼みの綱としてしっかりつかまる。しがみつく。頼りにする。

4/14/2023, 1:03:37 PM