夢路 泡ノ介

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夜もすがらのひと時に浸れば、
空の宵闇には必ずや青がかる。
趣きに耽った時間を悔いても、
それは決して愚かしくはない。
暁が新たな一日を告げるまで、
群青の全天の下は静に染まり、
己の世界に身を委ねるがまま、
乱れぬ水面のような幸を得る。

【夜明け前】

9/14/2024, 10:10:50 AM