長い付き合いだった私の甲状腺。バセドウ病の診断を受けて薬での治療を試みること十数年。治療の効果はまるでなく、ついには甲状腺を全摘することを何度も推奨された。人生初の手術を決め術前検査でわかったのは、私の甲状腺が9cmもあったという事実。通常のおおよそ二倍。そりゃあ薬飲んでも治るわけねえや!と腑に落ちた。
甲状腺の手術を受けたのは五月末。今、私の首にはアルファベットの「U」の字を書いたような大きな傷跡がある。しかも反回神経麻痺というオマケ付きで。声掠れるわ上手く話せないわ傷突っ張るわ飲み込みにくいわで後遺症に悩まされることはしばしばあるが、生きてるだけで儲けもんって話で、いずれ良くなると医者が言うんだから信じて回復を待つしかない。
鏡を見るたび思う。こんな大きな傷跡残してがんばったんだから、この先何が起きてもかすり傷にしかならないから心配するなと。
7/15/2024, 11:16:57 AM