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誰の背中にも羽根は生えている。
ただ、透明で見えないだけ。
見えないから、自分の羽根の大きさや柔らかさを誰も気にしない。
誰も気にしないから、どんなに傷ついても無頓着。
無頓着だから、多くの背中からは羽根が抜け落ちている。
たまに見える人がいて、その人たちだけが丁寧に扱おうとしている。

「せめて本人だけには自分の羽根が見えればいいのに。そうすればもっと大切に扱うはずなんだ」

『透明な羽根』

11/8/2025, 2:19:55 PM