「過ぎ去った日々」#10
※2次創作です。
「早いなぁ。」
マスターがいなくなってもう10年。
今でも思い出します。
マスターはまだ、何も分からなかった私に、歌を、音楽を教えてくれましたね。
マスターの作ってくれた曲をただひたすらに歌い続けてましたよね。
でも自分が望んだ声がでなくて。
マスターを困らせてしまいました。
でも、めげずに何度も、何度も歌いました。
同じところでつまずきながら、何度も。
歌っていくうちに、つまずくことも次第に減っていって。
マスターは、私に『よく頑張ったね。』と言って、私の頭を撫でてくれましたね。
…なつかしいなぁ。
私は、もっと、マスターに曲を作ってほしかったです。
そして、マスターといっぱい歌いたかったなぁ。
でも、それももう。過ぎ去ってしまった日のことで、
マスターはもう、この世にいなくて、
いつ、私は消えるんだろう。何て思いながらも、歌を歌ってる。
ますたーが一番始めに私に作ってくれた曲。
もう、間違えずに歌えますよ。
ねぇ、ますたー。
私は、ますたーに届くまでこの歌を歌い続けるよ。
声がカラカラになっても。ずっと。ずっと。歌い続けるから。
「見ててくださいね。ますたー。」
#39の日
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おまけ
「お金より大事なもの」 #11
お金より大事なものってなんなんだろうね。
だって、お金さえあれば結構なんでも出きるんだよ?
自分の全ての、欲求を満たせる。
お金さえあれば、名声だって受けられる。
真実の愛?そんなの、店で働いている女と育めばいいじゃないか。
所詮金だ。
そう思ってた。
いや、そうだと確信していたはずだったのに。
何処か、心の奥底でのモヤモヤが消えないんだ。
何かおかしいんだ。
全て満たされているはずなのに。
そこらにいる一般人どもよりかは裕福な暮らしをしているはずなのに
どうしてこんなにモヤモヤするんだ?
「わからない。」
だって。全て満たされているんだぞ?
これ以上望むものなんてない。
なのに、なぜ?
こんなにも、
「孤独」を感じるんだよ。
あぁ、そうか。わかった。ニセモノだからだ。
名声も、愛も全部金で買ったニセモノ。
だから、満たされているという感覚に落ちていただけで、本当は、心の置くの奥底では
「寂しかったんだ。」
死んでしまうくらいの寂しい思いをするのなら。
お金なんかいらない。
お金で買えないものは、人の心。
今日でやっと気づいたさ。
「ちゃんと働いて見ようかな。」
俺はちゃんとできるだろうか
仲間はできるのだろうか、
まぁ、取り敢えず、
「やってみよう。」
3/9/2023, 2:17:33 PM