"さぁ、皆さんで世界を変えてみせましょう!"
きっかけはこの一言。誰もが言ってる、この一言をある男が言った。するとどうだろうか。世界は一気に変わってしまったのだ。ある民は男を崇め、ある民は男を憎んだ。
そこから男の時代が始まった。民衆の意見を取り入れ、金に屈さず、人々を笑顔にする為だけに必死に努力したが、男は"完璧"を求め過ぎたのだ。その"完璧"を実現するのに果たして世界中の民が協力するのだろうか。否。しなかった。
こうして、世界中に名を響かせた男は"完璧"を求め過ぎ世界を悪化させてしまったのでした…おしまい。
今日から私も社会の一員として仕事をするんだ。私は心を踊らせていた。何故か?それは大手企業に入社できたからだ。
田舎で育った私は、とにかく必死に勉強をした。そして、高校を成績トップで卒業し、上京、大学も首席で卒業。こんな"完璧"な人間がどこにいるのだろうか。ここでもどんどん仕事をして、楽しい人生を送るんだ、そう思っていた。
実際は、仕事が出来ず上司に怒られ日報には自分の無能さを書き記さなければならない。こんなの、私が描いていた"完璧"とは何もかもがかけ離れていた。次第に私は食事もまともにとれなくなり、倒れ、運ばれることも増えてしまった。
あれ、私は、何が楽しくて今生きてるんだろう、?
11/29/2025, 7:17:25 PM