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「君の為に桜を拾ってきたよ。」
誰かが耳元で囁いたから目を覚ました。
「あ、ちょうど目覚めたんだね。良かった。」
「、、、、おはよう、また私の為、?」
「うん?うん!そうだよ。君の身体と心の健康の為さ。」
この人はいつもそうだった。自分のことをまるで他人事のようにして面白おかしく喋る。そんな人、
「私貴方のそういう所好きよ。」
今伝えなければならない。
「え、え!!!!僕も好きだよ!?!?!?」
この人は顔が赤くなるより先に耳が赤くなる人だから、ふとした時見つめるのがとても楽しくて、まるで可愛いサクランボを吊るしてるようで少しおかしくなって笑ってしまったことがあった。
「ほら、また、耳が赤いわ。」
耳を撫でてみた。
「ああ、すっかり君の癖は定着してしまったね、笑」
私のくせ、、、、?
「あら、どんな癖かしら。」
すると彼は温かい微笑み方をして。
「僕の小耳が赤くなったときに耳を触る仕草さ。」
自分では意外と気づかないけれど、この人にはちゃんと伝わっていたようだった。
「そう、、、ねえ、好きよ。」
「分かってるよ。僕も好きだよ。」
「ええ、えぇ、そうね、、、」
「眠いかい?」
「少し、だけよ、、、」
「今寝たら、次はいつ頃目を覚ましてくれるんだろうね。」
「頑張るわ、次は、もっと、はやく、、、、」
遠くの方であの人の声が聞こえた
「うん、、、おやすみ。僕の眠り姫。」

8/13/2023, 3:48:43 PM