静かなる森へ
痛いほど生を感じたい時、僕は静かなる森へ行く。
これだけ大きく、存在感があり、さまざまな生き物の居住地だと言うのに、なぜ静かに感じるのか。
目を前を流れる澄んだ川に、人工物を全て剥いだら、浸かる。
力を抜いてふわっと浮かぶ。
流れ流され揺れるこの心地は羊水のようで、僕は僕を忘れる。
次第に音が無くなって、目も見えなくなって、キラキラと葉と葉の間から降り注ぐ優しい日差しが目にかかる。
感覚も無くなってきたころ、僕はどんどん元に戻る。
手足が無くなり、人の形は崩れる。
静かなる森へ。
人間は大地の養分になれるのかな?
毒ではないのだろうか?
静かなる森は僕に応えない。
静かなる森へ。
さまざまな生を受け止めている貴方は
僕を受け止めてくれるのか?
静かなる森は僕に応えない。
5/10/2025, 12:43:37 PM