クラゲのように燻る煙を眺めていたら
タバコの灰が、ポトリとシンクに落ちて。
押し潰すように、火を消すと
また、無気力に次の一本に火をつける。
就職してから
動きもしなかったグループLINEに
通知が来たのは半月前だった。
急な訃報の知らせだった。
学生時代に、毎日のように
連れあった。
時には、安い酒でお互いに
朝まで夢を語った。
就職してからは、がむしゃらに
食らいついてお互いに働いた
そんな、あいつが何故…先に逝った。
何故…自ら…命を…
ズルズルと足の力が抜けていく。
最近じゃ、毎晩こんな感じだ
受け入れきれない感情が
夜になると、襲ってくる。
俺は、何ひとつ受け入れていない
葬儀の日も、火葬の時も
ただ、俺にはこのまま進むしか術はない
今はこのまま生きるしかない。
いつか、この感情の落としどころを
見つけるまで
まだ、泣くことすら出来ないけれど
【お題:明日に向かって歩く、でも】
1/20/2025, 12:33:11 PM