ゆりち

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「おはよう」

私が登校するといつもいろんな人が
声をかけてくれる。

私は小さい頃から身体が弱くて
中学生になってからは起立性調節障害と診断され
朝から学校に行けないことが多くなった。

朝は頭が痛いし、吐き気もするし、
身体は起こせないし、毎日朝から憂鬱な気分だ。

でも、学校を休みたいと思ったことは無い。

それは私の大好きな人がいるから。

優しくて、明るくて、面白くて、努力家で、
笑顔が素敵で、可愛くて。
自分の担当の教科以外も質問したら教えてくれる。
私はそんな担任の先生のことが大好き。

学校に行ったら、まずは保健室へ。

保健の先生が職員室へ連絡をいれる。

その時間に担任の先生の授業がなければ、
授業が終わる頃にいつも来てくれる。

「○○ちゃん、おはよう!」
そう言いながら保健室に入ってくる
あなたの姿を見るたびに私はいつも安心する。

それから、保健室を出て一緒に教室まで向かう。
その間に朝の体調などの話をする。

すれ違う先生たちが
「○○さん、おはよう!」
って声をかけてくれたり、
「今日は早かったやん!体調大丈夫?」
って心配したくれたりする。

そして、教室に入ると、クラスメイトが次々に
「おはよう!」
って声をかけてくれる。

その時には朝の憂鬱な気持ちはほぼ消えている。

「おはよう!」
って返しながら、私は次の授業の準備をする。

みんながちゃんとこんな私のことを
受け入れてくれてるから落ち着いて学校生活を
送ることができているのだと思う。
私は暖かいこのクラスがとても好きだ。

下校時。

私は午後になると体調を崩すことが多く、
早退することもよくある。

その時は大体、保健の先生が見送りに来てくれる。

保健の先生はサバサバしてて
いつも私の話をしっかり聞いてくれる
優しい先生だ。
だから、安心して保健室に入ることができる。

授業が入っていなければ、担任の先生が
見送ってくれることもある。

校門までいつもいろんな話をしている。

校門に着いたら、お母さんがいつも待っている。

それを見たら、先生が
「じゃあ、また明日会えたらいいね!
 今日はゆっくり休んでね」
って言ってくれる。

私は先生の優しい言葉が大好きだ。

完全下校の時刻まで残っていることができた日は
「今日は頑張ったね!体調大丈夫?」
って先生が心配しながらもほめてくれる。

それが私はとても嬉しい。

「さようなら!」

この言葉を交わしたら、
その日の私の学校生活が終わる。

家に帰ってから、先生と交わした言葉を思い返す。

「よし、明日も先生に会うために頑張ろう」

目的がおかしいと言われるけども、
私はそれを目標に頑張っている。

そんなことを考えながら、布団に入り眠りにつく。

これで、私の短いような長いような1日が終わる。


#日常

6/23/2023, 12:15:32 AM