彼女は甘やかな声で俺を呼んでくれる。
振り返るとその人が優しく微笑んだ。
透き通るような白い肌は、幼さの残る表情を大人びて見せるから、俺の胸が高鳴る。
もちろん、彼女の魅力はそれだけじゃないけれど。
外見が可愛いと思うより先に、彼女の優しさに惹かれた。
些細な思いやり。と言ってしまえば、全てがそれなんだ。
好きな色や、好きなものが一緒は偶然で。
俺が軽い気持ちであげたものを宝物にしてくれていて、それを当たり前に見せてくれた時は嬉しかった。
色々なものが積み重なっていた。
そして、彼女が俺を呼ぶ。
振り返ると、彼女の笑顔がキラキラと輝いていて、俺の心を捉えて離さない。
知ってはいけない感情を、見て見ぬふりも出来ないくらい見せつけてくる。
悔しいけれど。
俺はどうしようもないくらい、君に恋してる。
おわり
二七七、輝き
2/17/2025, 12:57:03 PM