"冬晴れ"
照った日差しと乾いた空気が似合わない。
暖かなバスを降りた先の十字路で、乾燥した手を気にしながら突然の冷たい風に身を捩った
寒い、と言葉が口をついて、信号の赤を見つめる。
少しでも暖かい空気に触れたくて、電柱の影を避けて渡る。
けれど、目の前を車が通り過ぎて少ししてから冷えた風がコートを靡かせた。
出来る限り身を縮ませていると、やっと信号が青く光ったので剥がれかけている白線を踏みながら渡る。
ちらちらと澄んだ空気を通して輝く日差しが私を照らしめる。
眩しくて、痛い日だった。
1/5/2026, 12:09:13 PM