何かの拍子に頭をもたげると、よそからの心を拒絶していた胸に、花弁がはりついたようなささやかなぬくもりが湧く。俺にとって何かは0.02㎜の箱だった。震えたね。彼女の買い物かごにそれを見つけたとき、恋という曲者の魔力を切実に自覚したのだった。
無色の世界
4/18/2024, 10:11:06 AM
何かの拍子に頭をもたげると、よそからの心を拒絶していた胸に、花弁がはりついたようなささやかなぬくもりが湧く。俺にとって何かは0.02㎜の箱だった。震えたね。彼女の買い物かごにそれを見つけたとき、恋という曲者の魔力を切実に自覚したのだった。
無色の世界
4/18/2024, 10:11:06 AM