どの国にも空はある。陸続きの国に海はない。あるところでは海面の上昇で陸を失い、またあるところでは陸を人の手でつくる。
空は不思議なことに、青くとも赤くとも美しい。それに対して海が赤いのは異常を感じるし、陸が赤いのは赤土がむき出しになっているようで悲しいし、美しいとは程遠い。空だけは赤くなろうとも自然がつくり出す絶景である。
しかし、その空に戦闘機が旋回する様子を想像したとき、空の色を考えるだろうか?黒い鋭利な影と恐ろしい爆音だけが思い浮かぶ。ありのままの空はきれいなのに、人の醜い心が非情な背景をつくり出す。この一瞬も非道な現実の背景と化していることを忘れてはならないし、私たちは過去の戦争も忘れてはならない。
2/25/2024, 1:12:27 PM