頁。

Open App

 円くておおきな黒曜石に星が宿る。
 憧れの色を帯びたそれは、やさしい輝きを湛え、じいっとこちらを見ていた。
 これ以上見ると汚してしまいそうで、見てはいけないと思うのに、どうしも目が離せない。
 不意に、やわくうつくしく輝くそれを、キタルファのようだと思ったのは何故だろう。


▶星が溢れる #66

3/15/2024, 11:46:14 AM