たーくん。

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空を飛びたくなるほどの快晴の空。
今日は親友と遊ぶ約束をしていて、駅前で待ち合わせをしている。
まぁ男同士だし、その辺をぶらぶらするだけだけど。
それにしても、急に遊ぼうって言ってくるなんて珍しいな。
「遅れてごめん!待った?」
「いや、ぜんぜ……ん?」
声を掛けてきたのは、ワンピースを着た短髪の声が低い女性。
声は親友に似ているが、見た目は全く違う。
「あの……人間違いですよ」
「ううん。合ってる。俺だよ。俺」
「へ?」
よーーーく顔を見ると、化粧をしているが、親友の顔のような違うような……。
「もう!俺だってば!」
「へ?あ、え?ま、マジで?」
「マジで」
「いや、お前、男だろ?」
「ううん。実は性別女なんだよ」
「……マジか」
「うん。マジ。因みに、こんな格好するのは十年以上ぶり」
「なんで今更そんな格好をしたんだ?」
「えっと……その……女として見られたかったから」
親友は手をもじもじしながら答える。
……整理すると、俺は親友のことをずっと男と思っていたが、実は女で、女として見られたかったから十年以上ぶりにワンピースを着てきたってことか。
普段Tシャツとジーパン姿の親友が、化粧をしてワンピースを着るだけで、こんなに変わるとは……。
「女としての姿を見せるのは君が始めて。あ、他の男友達には言わないようにね。二人だけの秘密だよ」
「お、おう」
「じゃあ遊びに行こ!俺……私、お腹空いちゃった!」
親友は、すっかり女になってしまっている。
その辺をぶらぶらするって予定だったけど、計画を立てたほうがよさそうだ。
複雑な気持ちになりながら、女の親友と遊びに出掛けた。

5/3/2026, 11:00:47 PM