郡司

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赤い糸

赤、という色は何故だろう。赤い色の糸を象徴として用いる文化は多い。白だったら?…何か縁の質が違う気がする。黒だったら…ヤだな。人間の暮らしや人生の、一般的で重要な「縁あればこそ」結ぶ縁には、赤い色の糸がしっくりくるのかも知れない。

ここ数日、複雑に錯綜し縺れてしまっている糸を辿るような流れに取り込まれて、深い深い、深い闇を見るはめになった。重力かと思うほどの重さ、密度、暗さ、痛さ、苦しみ、呻き、破裂する絶叫。その中に居る飛び立ちたい小鳥達。正直に言えば、心臓周りの内蔵がまるで裏返るようなストレス反応が顕れている。またか。出くわしたこと自体を事故とは言えない。何か意味が、私なりに作用できるポイントが在るはずだ…「人間の愚かな因業」などという薄っぺらい言葉で捨てるにはあまりに重い。

溜まった涙がこぼれて止まらぬ鳥の瞳。「生きろ」とすら言えぬいたましさ。

しっかりしろ、こころ折れるな。
おとなが私だけなんて最悪だが、それは今考えることじゃない。今はまだ。

6/30/2024, 1:24:30 PM