蓼 つづみ

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星は綺麗だと言われるけど
正直、よく分からない。

ずっと淀んだ空の下で生きているからか、
とも思うが、確証はない。

ただ、誰も触れられないものを
誰もが一度は見上げている。
その事実のほうが、少し引っかかる。

あれは
とてつもなく遠くにある点の群れ。
数十光年離れた点。
歴史の中の光が、並んでいるらしい。

私に星は遠すぎる。

星はよく分からないけれど
それを嬉しそうに指さす横顔は
少しだけ、見ていたくなる。

あの空が本当に空なのか、
あの星が本当に星なのか、
私は、少しも分からないまま。

たぶん、
私が見ているのは、
最初から、別のものだった。

題 星空の下で

4/6/2026, 3:37:13 AM