灯月

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【ひとりきりのとき】

信じていたつながりも、時の流れの中で形を変えていく。
気づけば、隣にいたはずの温もりは遠くなり
ただ自分の足音だけが響く道を歩いてる。

変化は容赦なく訪れる。
望んでいたはずの前進も、思いがけない衝突も
ひとりきりの静けさの中で、胸に重く残っていく。

けれど、その孤独は空白ではない。
そこには確かに、自分自身の声がある。
誰の影響も受けずに、ただ「私」として立っている感覚。

ひとりきりのときほど、人は揺さぶられ
そして強くなる。
孤独の痛みさえも、やがては未来へと続く
新しい調べの一部になるのだろう。

9/12/2025, 5:33:33 AM