泣かないでと言われたかった
泣いてもいいよと言われたかった
同じことだ 泣かないでという声も、泣いていいよという声も、相手の幸を願うなら、同じ源から湧き出た水だ。
ただし、泣かないで が詰問口調なら、話は変わってくる。それは、泣くことが相手の救いであるとは微塵も思っていない。
わたしの場合は、自分が、もっと、透明で、尊いものでありたいのに、嫌になるほどきたなく、卑しく、それだから苦しいのだ。他人を踏みつけにする、自分が第一で、好きかって振る舞うのが、当然だと、思っているのだ。それが卑しさだ。
そんなこと思いたくなくて、もっと、尊い人格でありたいよ。
なお、この文の後半5行と同じような内容が、これよりも清明に太宰治の女生徒に書いてあるので、おすすめです 青空文庫でよめる
9/16/2024, 4:00:02 PM