るに

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昼間、
あの子を探してたら
草むらに寝転んで昼寝してたんだ。
手をぺろぺろと舐めても起きないから
私は仕方なく隣で寝てやったの。
それで起きたらあの子はもう起きてて、
私より早く起きたんなら
別にどこかほっつき歩いててもよかったのにと
思いながら
花畑でまた寝ようと思ったの。
そしたらあの子、
私を持ち上げて家まで連れて行っちゃって
びっくりしたわ。
でもお腹は空いてたから
晩御飯の時間だったってことに気がついたときは
嬉しかった。
夜なのに暖かいその日、
あの子は寝ようとせずに
1人で家を出ていったんだ。
あの子はしっかりしてるけど
どこか注意力がないのよね。
だからついて行ってあげた。
そしたら湖にボートを出して乗ってて
私もそーっと乗っておいた。
けど流石に湖の真上で危険はなくて
もういいか、って寝てみた。
吊るしたランプで本を読むあの子は
静かだし、
笑ってもいないけど
楽しそうに読んでるのがわかった。
もう年だから
この頃ずっと眠い。って言ってみたいところだけど、
まだ2歳だからね、私。
まだまだ長い終わらない物語だからね。
たまにはあの子とボートに揺られて
過ごす夜もいいなぁと
目を瞑った。
"Good Midnight!"

1/25/2025, 2:17:50 PM