真夏の記憶はいつも烈しくすこしすずしい肌を焦がす日光と滝のような蝉の声サンダル越しのコンクリートの熱木陰を通る風に冷める汗土の香りのする祖母の手野菜の茎を切る音すべてが鮮やかで 眩しくてかげろうのように揺れてずっと忘れない気がするのにいまにも忘れてしまいそうわたしの中の真夏
8/12/2025, 2:20:45 PM