22時17分

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永遠の花束。
真っ先に造花を思いついたけれど、火で燃やせば溶けてしまうから永遠でない。
だから、逆の発想。
火でできた花束――火花の花束なら、永遠に燃え続けるかなと思った。

断っておくが、永遠とは条件次第で異なる永遠が存在する。
例えば酸素のない世界。
これでは燃えるものも燃えなくなってしまう。
火花とは、炎色反応を知っているものであれば分かると思うが、あれは金属の種類で火の色が変わるというものだ。
酸素がなくたって火の色が変わる?
そんなことはない。元々の火……ライターなどで炙るから炎色反応で色が変わるのだ。火を生み出すためには、どうしても酸素の存在は不可欠。
太古の炎は天より落とされたカミナリだとされ、落とされた可燃性物質が高温となって炎となった。

火の根源の安全が確認される条件を生み出したところで、火花の多様性を考えてみよう。火花に多様性が生まれなければ、花束にすることは叶わない。
つまり、火花の色彩を求めるために、様々な色合いを生み出す努力をしろと言いたいわけだ。

それが叶ったら、ようやく永遠の花束と言えそうだ。
あとは、その花束をどう使うか。
思いつかない。
オリンピックの聖火くらいしか使い道がない。
先月辺りにアメリカ辺りで山火事があったようだが、続報がよく分からぬ。また、日本でも誰かが火花を散らせたような血みどろの事件が起きたようだ。

このアプリで永遠の花束を生み出そうと思ったが、よく考えてみればもう生まれているのだろう。
それがどこにあって、どうやって世界各地を回っているのか。あるいはその火に意思が宿っているのか。
それがわからないだけかもしれない。
消し方がわからない。
火花を生み出すよりも先に、消火のやり方を考えたほうが良いかもしれない。

2/5/2025, 9:54:00 AM