「いつも見上げている」
海、山、街。
空は同じはずなのに、違うように見える。
それがなぜなのか、子供の頃からずっと疑問だった。
海に投げるのは、心の叫び。
山で投げるのは、挨拶と喜び。
空に投げるものは?
それは、希望だったり、不安だったり。
川に沿って下って歩いていると、ビルが増え駅に近づいているのだと実感する。
そして、狭くなっていく。
視野と、空と……もうひとつ。
それでもいつも空を見上げている。
どこかに繋がっているはずだから、と言い聞かせながら。
────大空
12/22/2024, 9:59:51 AM