ゆじび

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「ふたり」


僕の親友にとって僕はきっとただのお友達。


僕の親友は女の子。
気が強くて僕をいつもいじめっ子から守ってくれていたな。
異性との友情はうまく行かない。とはよく言うけど
それはきっと人による。
親友から見た僕はきっと友達。
でもね、僕からみたあの娘はきっと特別だった。
友達とかそういうのではなくて目をあわせると胸が痛くなる。そんな気持ち。

小さい頃からずっと一緒でいわゆる幼馴染みだった。
何をするにもいつも一緒。昔はいろんな人に将来は
良い夫婦になる。とか色々言われてたっけ。
でもそれも昔の話。

今は君はたくさんの友達ができて、机に手紙が入っていることもあって。
ふたりで遊ぶこともなくなった。
会いたいと言ってすぐにあえるほど暇じゃなくなった

「一緒に帰ろう」
って僕が勇気を出して言っても君はふざけるように
「はいはい。また今度ね」
と言うようになった。
友達と教室を出る君の姿を眺める度に心に少しずつ
穴が広がっていく。そんな気がする。

行かないで。って呼び止めることも出来ない僕には 
きっと勇気がない。
そんな僕を君はきっと見てくれない。

「好き」
そんな一言なのに君に言えない僕がいる。
「付き合って」
それだけなのにその一言は僕の心を締め付ける。
もし断られてもきっと「ごめん」だけ。
なのに僕はきっと怖がっている。



あぁ。今日も貴方は僕をおいていく。

僕はきっと貴方の唯一にはなれない。



8/31/2025, 9:58:46 AM