光がなくなった。暗闇が全てを奪った。あの光は僕の全てだった。やっと手に入れた、漸く叶ったというに、何故こうもあっさりと。残ったのは、言いしれぬ絶望と暗闇だけ。僕は地面に両膝をつき、叫んだ。絶え間なく叫び続けた。声を枯らし、声が出なくなるまで、無様にも叫んだ。だが、何も変わらない。明日さえ見えない、何処までも、何も見えない。僕の声は無惨な空気になっただけだった。
5/15/2025, 11:37:14 AM