耳を澄ますと。
翌日の朝。
初めての犠牲者が出てから1週間程。
美鳥が、今度は口を覆われて出てきた。
普段の美鳥からは想像もつかないような、怯えた目をしている。
ふと目が合ってしまった。
美鳥は私をキツく睨んで、真正面へ向き直った。
「寮長」
私は、寮長の前に立った。
「今回の件は私にも責任が、」
「さぁ今日の魔女狩りを始めよう」
遮られた、寮長は昨日の私の発言をどう思っているのだろうか。
「え、あの子にも責任あるの?」
「だったらあの子も魔女じゃない?」
「元々あの子は魔女っぽいじゃん」
「たしかにwww」
口々に聞こえる笑い声、嫌味、罵詈雑言
「静粛に」
寮長は淡々と喋る
美鳥はもう力を無くしたのか、自ら断頭台へと上がって行った。自分で右手でライターを握りしめて。
美鳥の口は一向に塞がれたままで、市城のように、解いてもらうことがなかった。
美鳥は自分でライターの火を灯し、ライターをそのまま捨てた。
あっという間に燃え盛る炎の中で美鳥は笑っているように見えた。
綺麗な笑顔をしていた。
No.11643
美鳥瀬奈
ルームメイトの侮辱及び嘘を吐いたことにより処刑する
5/4/2026, 12:28:16 PM