ストック1

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僕の心には、secret loveと書かれている扉があり、その扉は固く閉ざされている
その中には誰にも話していない僕の愛がある
見たいと言われても、絶対に誰にも見せられないものだ
親友にも家族にも、その扉の中身については話せない
たとえ恋人ができても、開くわけにはいかない
別に悪いことをしているわけじゃなく、後ろめたいことなんて何もないんだ
ただ、世の中、誰にも迷惑がかからないことでも、悪いことのように思われる場合が多々ある
それが怖くて扉を開けない
多くの人は他人にそこまで興味がないと思うけど、意外と「そこを気にする?」みたいな部分にいちいち首を突っ込んでくる人というのも、けっこうな数いる
そして僕の愛は、そういう人たちからしたら、かっこうの的になるものだと自覚している
だから誰にも見せられない、話せない
この僕の心の声を、たまたま聞いているあなたにだって、絶対に中身を見せるわけにはいかないんだ
本音を言うと、僕は誰かとこの秘密を共有したいんだけど、それには大変な勇気と、大丈夫だという確実な根拠が必要となる
あなたにこれを話しているのだって、共有したい願望を妥協した結果なんだろうと思う
せめて、僕に秘めた愛があることを誰かに話すだけでも、少しは楽になれるかもしれないと考えて
どうせもうあなたと会うことはないだろうから、愛の正体を言ってしまってもいいんだけど、僕の中でとても大事なことだから、やっぱり見ず知らずの相手には話せないな
そんな状態で、こんなことを頼むのは厚かましいかもしれないけど、僕がいつか扉を開けて、中を見せられる相手に巡り合えることを願ってほしい
秘密の愛が、自分だけの秘密ではなくなる日を、願ってほしい
じゃあ、僕はもう行くよ
心の声を聞いてくれてありがとう

9/3/2025, 11:23:08 AM