天坂えみる

Open App

      『それはもう読まない』
例えばそれはカビの侵食が抽象画に見えるように
記憶の奥に垢がたまって言葉さえ失うように
一見清らか人の包丁を持つ立ち姿の恐ろしさ
草木の生えない大地がまた増える 積み上げられた
日常の記憶の束 きっとそれはもう読まない

1/18/2023, 11:17:04 AM