よつば666

Open App

お題『あの夢のつづきを』(♡が1,000を超えました!ユーザーの皆様ありがとうございます🥰)

 日が沈み外は真っ暗だ。見上げる空には星の瞬きと色鮮やかな光のイルミネーションが野花が咲く小さな丘を幻想的な雰囲気にさせる。丘の上にはピンク色のハート型のライトが灯っていた。萌香はそのハート型のライトの前で目を閉じて何かを待っていた。すると目の前に,突然大神が現れ萌香の手を取り丘の上でくるくると急に踊り出した。

萌香はベットから上半身を起こし––––。

萌香「大神君はそんなことしない!!」

と言って目が覚めた。そう、さっきまで見ていた光景は萌香の夢だった。

萌香「踊らなければいい夢だったのに……。もう一回寝たらあの夢の続きをみれるかな」

萌香は再び夢の中へ行こうとしたが完全に目が覚めてしまい、二度寝は出来なかった。萌香はベットから起き上がり1階のリビングへ向かう。壁にかけられたデジタル時計に目をやると時刻は【9:45】だ。萌香はそのまま目を下に下げ、壁にかけてあるホワイトボードにも目をやった。母親は2時間以上も前に仕事に行き、帰りは夕方だ。父親は散髪に出掛けて戻りは11時過ぎ頃と書かれている。

萌香「今、家にあたししか居ないんだ。寂しいなぁ」

と呟き、自分の部屋から携帯を取りに行く。その時携帯に1通のメールが届く送信者は大神。
萌香は名前を見ただけで胸がドキドキしていた。まさかあの夢の続きを現実(リアル)で体験出来るのかな。

萌香「そういえば【延期】になってから日にち決まってなかったし、そろそろ連絡きてもおかしくないよね」

期待を込めて受信メールを開きメッセージを読むと––––。

『おかん?買い物帰りにスーパーかコンビニで小真莉(こまり)と健太(けんた)がアイス買うて来てやってモナカ入りのバニラのやつ。よろしく〜🍦』

萌香は何度も読み返した。やはり明らかに宛先が間違っている。萌香はどう返事しようか悩んだ。その結果こんな文章を大神に送った。

萌香「あたし……まだ大神君のお母さんじゃないよ。小真莉と健太って誰?」

受信した大神は慌てて萌香に謝罪のメール『ごめん。間違ったわ(笑)』と送信するのだった。

End

1/13/2025, 8:35:16 AM