No156

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好き嫌い

百合を含む






あの子はすごい、一人で立っていられるから。
まわりに流されないで自分を持つことの出来る人だから、、
私には出来ない、意見を聞かれれば人の多い方に表をいれるし嫌なことでも頼まれれば笑って「いいよ」といってしまう。けど、仕方ないじゃないか、みんなに責められたらどうしよう、ひとりぼっちになったらどうしよう、、そんなことばかり考えて、笑顔を張り付けて、みんなに流される。それが私だ。
私がはじめてあの子を意識したのはクラスの委員長決めの時だった。あの子は頭がいいからとみんなで持ち上げて委員長を押し付けようとしていた。そんなとき、あの子は「いやだ、やりたくない」きっぱりと断ってしまった。私は驚いた。だって、みんなに嫌われてしまうから、みんな噂をしだすから『あの子はわがままで、自己中』だってきっと言われちゃう。それをあの子はものともしなかった。すごいって思った。偉人や偉い人なんかよりずっとかっこいいなって思っちゃった。
それ以来私は、あのこの子とをずっと見てしまってる。無意識のうちに見ちゃってる。見てたらわかった。あの子は、まっすぐに言葉を言っているだけで、わがままなんかじゃなかった。嫌でも納得をしたらきちんとやってくれるし、誰も気づかない教室の花に水を上げているのもあの子だけ。みんな見ようとしないだけであの子はほんとに優しい人なんだって気づいた。
それでも、他のみんなは、あのこの子優しさに気づかずに『わがままな人』って言い続けいる。そして、私はそれを否定できないままひきつった顔で一緒に笑ってる。
そんなあるとき、女子のリーダー格の子の大事にしてたリボンがなくなった。リーダー格の子はいつもあの子に突っかかっていたからあの子がやったんだと決めつけてあの子をいじめだした。
あの子はやっていない、私が断言できる。だって私はあの子をずっと見てたから、言えもしなくてけど、伝えなくて泣きたくなってしまった。リーダー格の子がいじめるたびに、落書きを後で消したりする毎日をおくっていた。


そんなあるとき、あの子に見つかった。机の落書きを懸命に消していたときだった。

あの子「なんでわざわざ消してるの?明日だって絶対に書かれるのに、、それにあんた一緒に書いてたでしょ?」
私「だ、だって、あなたはやってないから、やるはずがないから、だから!だから、いじめるのは違うかなって思って」

「、、、」

あの子「なら、なんであのグループにいるの?」
私  「私は、あなたみたいに一人では生きていけないです。ずっとすごいなって尊敬してて、憧れてます。けど、私にはそんな勇気ないです」
沈黙が流れ最終的に私は気まずくなって教室をさった。

その後、リボンの犯人が見つかった。リーダー格の手下その一の子で、「うざかった、ちょっと痛い目見ればいいと思った」だそうだ。あの子をいじめる理由がなくなって私はほっとした。
またいつも道理の日常が戻ってくる。そう思っていたのだが、私が、落書きを消してたところを見られていたらしい。いじめの標的が私になった。罵詈雑言で埋め尽くされる机、びしょびしょの教科書これじゃ使えない。ノートまでびしょ濡れだった。これじゃ、何のために来てるのかわからないそう思いながら過ごしていた。ただ、前よりも学校に来るのが楽だった。変に笑わなくてもいいし、つかれなかった。あの子を見るのは今でも変わらないしかし、あの落書きを消しているのを見た日からたまに目が合うようになった。少しだけそれが嬉しい。てゆうか、それが嬉しくて学校に来てる。
そんな日が続いていたあるとき、何人にも囲まれて詰められた。慣れてきたのに怖くなっていた。そんなとき、あの子が助けてくれた。「ダサ、よってたかってみっともない、なにもしてない人を責めるのがお前ら好きだねw」
やっぱいあの子はかっこいい、
あれ以来私はいじめられていない。
あの子が標的に戻ってしまったから、、

私はあの子に助けてもらったお礼と心の気持ちを話すことに決めた。あの子の帰宅時間を狙って話しかけた。
私「あの、前は助けてくれてありがとうございました。あの、私あなたの子とが、かっこいいと思ってます。一人でもまっすぐに前を向けるし、思ったことも口に出せる。それに、とっても優しいところもたくさんあって、それで、あの、えっと、、好きになりました!」
あの子「、、、、えーと?お礼は、いらないよ、あんたの言った通り思ったこと言ったまでだし、それで?好きになりましたは、LIKEじゃなくてLOVEなのよね?」
私 コクコク
あの子「あー、、なる、ほど?うーん、あんたが、悪い人じゃないことはいちようわかる、けど、恋愛的に見たことがないのよね。だから、少しだけあなたを知りたいわ。その後からの答えでもいいかしら?」

私は、断られると思ってたんだ。だって、男の子と帰ってるの見たことあったし、ノーマルの人だとわかってたから。それに、あの子ははっきりと言うから嘘なんてついたりしないから、、断られたらきっぱりと諦めるつもりで告白したんだ。なのに、よく知りたいって、まだ可能性があるなんて、思ってなくて、まだ好きでいても、いいっても思えて嬉しくなった。
私はあの子に心からの笑顔で「はい!」と答えた。

6/12/2024, 1:47:39 PM