John Doe(短編小説)

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クラィ


僕は逆さまになった箱庭から落ちていく
誰も見向きもしない、ガラスケースの中なんて
言っておくけど
世界が終わってしまうのは僕のせいじゃないから

タバコの灰が濡れたコンクリートに落ちるとき
僕は見向きもしない、雨が降っている空なんて
言っておくけど
僕が泣いているのは君のせいだから

涙の雫の中で君は溺れてしまう
そして地面にぶつかってくだけちまうんだ
叫んでもいいし、喚いてもいいよ
音は遮断されているからね

どこへ行けばいい?

誰に求めればいい?

優しい煙に包まれて、裸で抱き合って
その後に虚無感に襲われて泣くんだ
快楽は麻薬のよう
大丈夫、僕らは地面にぶつかって
やがてくだけちまうんだから
星屑のように
魂はバラバラに
そして、暗黒に消えていくだけ…

4/2/2024, 12:08:47 PM