はっさく

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水たまりに映る空

「いってきまーす!」
私はいつもと同じように弾け飛ぶように家のドアから出発した。
バッと勢いよく黄色の傘を開いて、準備バッチリだ!
そして、いつも通り大きく足を上げて行こう!
そう思って足を一歩踏み出した。

おかしいぞ、足も気分も上がらない。

背中の赤いランドセルが重いからだ。きっと。
私はそう思って無理やり笑顔を作って足を進めた。

学校が近づけば近づくほどに無理やり押し込めたイヤな感じが喉に迫り上がってくる。水たまりも曇り空を写していてイヤな感じだ。

昨日のあの子の言葉がまた、頭の中で聞こえる。
「正直、アイツってさー。うざくない?
 いちいちうちらのことチクってさー。
 なんで児童カイチョーなんかやってんの?」
私はその言葉が耳に飛び込んできた瞬間、氷の上に立っているようなすっごく冷たい感じがした。

私は急いで「行きたくない」という気持ちを飲み込んだ。

ふぅ、危ない危ない。

教室についてランドセルから荷物を出している途中、
遅刻ギリギリで飛び込んできたあの子が見えた。
急いで下を向いて、拳を握りしめる。

もう、ここまできたなら、最後まで学校にー。

そう思っていたのに。

アイツが仲良しグループと話して笑っている。
「あのこが…」
「え、それマジw」
もしかして私のことかな…?
どうしよ。怖い。今日はもうここに居たくない。

ずっと思ってたことが心の中ではっきりと像を結んだ。

「よし、帰ろう。」

私は手っ取り早く仮病を使って、とっとこ早退した。

1人で学校を出た時には雨がすっかり止んでいて、雲はどこかへ消えていた。
水たまりには、青空が映って綺麗だった。

私は水たまりに大きくジャンプをして飛び込んだ!





6/5/2025, 3:14:56 PM