過ぎ去った日々に
3月は別れの季節だと
何かのキャッチフレーズで聞いたことがある。
過ぎ去った日々に
区切りをつける季節とでも言おうか。
どこまでも続く真っ白い絨毯の上に
ただ私だけがいた。
人生にもそれぞれの季節があるのだろう。
そして、同じ季節の中でも感じ方が変わるのであろう。
寒くて、孤独で、無力だと感じた季節の中に、
眩しくて、煌めいて、足跡を残すのがもったいないぐらいの美しさを知った。
“真っ白いキャンバスの上には
どんな足跡でも描いて行ける。“
ピンクの蕾が私の目にとまる。
雪解けが近い。
過ぎ去った日々を振り返らなくて良いように
地球は、積もった雪も足跡も解かしてしまうのだろうか。
そして、雪解けで潤った蕾は
どんなハナを咲かすのだろうか。
3/9/2024, 10:53:31 AM