だるい、だるすぎる。
なぜこんな日でもここに来なくてはならないのだろうか。
来ているこちらを少し、いやかなり褒め称えて欲しいものだ。
傘が意味をなすかなさないかの狭間の雨。
そんなに暑くはないが異常に高い湿度でジメッとした外。
これらが私を感情のどん底に落としてくる。
昨日はあんなに空は青かったのに。
入道雲を見たときに嫌な予感はしたが、こうも当たってしまうとは。
知識とは時に残酷だなと思う。
ぼぉっと空を見ていると、山の向こうが光った。
光ってからいち、にぃ、さんと数を数える。
…きゅう、じゅうと数えたところで音が鳴った。
およそ3,4km南に落ちたのだろう。そう遠くない、いや遠いのか?
その辺りは知り合いの家がある、はず。
もうずっと行っていないから曖昧な記憶だけれど、確かにそうだろう。
……知識あってよかったなぁ。
「遠雷」
8/23/2025, 4:14:11 PM