「待ってて」
あと一歩、あと一歩と…
足を止めないで、前へと進む
待ってよ、早すぎるよ、
悲しいという感情が言わんばかりに込み上げてくる
君に一歩でも良いから近づきたくて
歩くんだ
でも君は全然止まってくれなくて、ズンズンと
進んでいくから
どうやっても、追いつけないんだ
「待ってよ、行かないでよぉ……」
なんて言っても分かるはずないのに
思わずこう言ってしまったんだ
「和菜さんに追い付くくらいに強くなって魅せます」
「…うん、何処までも着いてきて追い付くくらいに」
「それまで、『待ってて』くださいね」
「ふふっ、幾らでも待つよ」
なら、今度は歩くんじゃなく走るよ
君に、和菜さんに追い付いてやる!
2/13/2023, 12:41:37 PM