mugen

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3.

『もし明日晴れたら、晴天だったら君の元へ羽ばたこう。』

そう決めてから、何度『明日」が過ぎただろう。

元々晴れる日の少ない私の街は雨の日が毎日続いた。

晴れるのが年に数回しかない私の街で、私の生きがいだった親友は死んだ。

私を置いて自殺した。

その日は年に数回しか晴れのない中で1番の晴天だった。

私は親友がいなくなり、生きる意味のないただの「人』
の形をした生き物になっていた。

こんな世界で生きるくらいなら、私は親友ので幸せに生きたい。

ただ、そう思いたった日から晴れの日が無くなった。

親友が私に死ぬなと言っているかのようにタイミング
よく晴れの日は無くなった。

晴れの日がこないとわかっている今日も明日も、来年も、死ぬまで思い続けよう。

『もし明日晴れたら、晴天だったら君のことを忘れよう。』

4/7/2024, 7:23:02 AM