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嵐がこようとも


嵐の前の静けさ、ふと僕の頭にその言葉がよぎった。

高校一年生、夏、僕は恋をした。
彼女の持つ宝石のような瞳に、僕は心を掴まれた。
落としたらすぐにヒビが入ってしまいそうな宝石はより一層特別感を纏っているような気がした。

明日、僕は彼女と花火大会に行く。
とても緊張しているのになぜか心はとても静かだ。
これが僕に訪れる嵐を暗示しているのか、そう思った。
だけど、明日訪れるのが新しい春なのか、はたまた嵐なのか、僕にはまだわからない。

7/29/2024, 7:05:05 PM