この命が燃え尽きるまで、否、燃え尽きたとしても君に全てを捧げると約束しよう。 だからどうか。 ────僕を置いていかないでくれ 。 「きゃあー!」 誰かの悲鳴が聞こえる。 目の前には、塀に激突しひしゃげたトラックとその間に挟まる血塗れの君。 無我夢中で伸ばした手も、必死の祈りも、どれ一つとして届かなかった。 ただ呆然と立ち尽くすだけ。 ああ、また。 また助けられなかった。 # 1 「 命が燃え尽きるまで 」
9/15/2024, 5:37:53 AM