夏の香りなんてものはもう最近は感じなくて、
ただただ蒸し暑いこの夏も、もう気がつけば8月だ。
お盆の時期か近づくし、君はこの謎の虫が鳴いている田舎に帰省するのかな。それとも何でも揃っている東京に居たままなのかな。
君は優しいから、私が一言「会いたい」って連絡すれば、きっと長い長い電車とタクシーを乗り継いでここに帰ってきてくれる。今までだってそうだった。
だけど、なんだか連絡したくない。胸の当たりがモヤモヤして、外は快晴だっていうのに、私の心の中は曇りすぎている。
連絡しないことだって選べる。
ああ、だけど、
8月、君に会いたい。
8/1/2025, 2:06:02 PM