流れる砂の粒子が、サラサラと時を刻む。砕かれ散り散りとなった隕石の残骸。宇宙の彼方からやって来た塊は、途方もない時間をかけて小さな硝子細工の中に収められ、駆けてきた幾億の時のほんの僅かな部分だけを刻み続ける。くるり、くるり。今日も粒子が流れ落ちていく。「お題 砂時計の音」#55
10/18/2025, 3:52:51 AM