でぃぐだぁ

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「星に包まれて」
私は毎晩夜空を眺めることが日課だ。山奥に住んでいるため、辺りには家がない。街灯もほとんどなく、邪魔な光は一切ない。私はこの時間が大好きだ。嫌なことがあっても、どんなに心が乱れていても、夜空を見上げれば、いつも宇宙が広がっていた。それを見ていると気持ちがスゥっと軽くなり、とても心地よい。今日も今日とて外に出る。広い芝生の庭の真ん中に身を投げ出して、星を眺めた。いつもは綺麗だと思うその景色が
、今日はなぜだか違和感があった。……気持ち悪い。硝子を撒き散らしたような混沌が、そこにはあった。しかし、星の配置が変わったわけではない。何年も見続けてきた夜空だ。星座の位置も、星々の輝き方も、何一つ変わっていない。それなのに、今目に映る星たちは、勝手な場所で光り、互いを顧みることもない。私はようやく気づいた。秩序をなくしていたのは夜空ではなく、私の心だった。

12/30/2025, 3:14:06 PM