りむ

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―昔話―
アーキアは、一人では何もできない細菌でした
隣のバクテリアが器用にエネルギーを生み出したりなんかしているのを見ると、アーキアは劣等感と焦燥感とでいっぱいになるのでした
ある日悩み尽きたアーキアは、瞬間的に優等生のバクテリアに腕を伸ばしていました
コンプレックスと生への希求が人一倍強かったアーキアは、バクテリアを取り込んで利用することで20億年前の黎明期を生き延びたのでした―


アーキアが人間(真核生物)になった…とわかってきたのはつい最近のこと。

小さな命だった頃から、人間くさいところがあったのかなぁ、なんて勝手なことを思ったのを思い出しました。

【小さな命】

2/24/2024, 11:30:39 AM