作✳️楪

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「無色の世界」

色と温度と衝撃を求める私には
その世界は居心地が悪い

けれど時間を重ねると
不思議な感覚になってくるのが分かる
自分の芯にある、奥深いところから湧き上がる何かである

色はないと殺風景だ
がっかりもするだろうし
悲しく、寂しくもなるだろうし
面白くないと思う

だがしかしである

私は環境に順応して
そこに勝手に感情を高ぶらせていくのだ

″そうだ、無色なら私が色をつけてしまえばいい″

思った途端に、一気に世界は華やかになる

無色が透明に波打って、輝き出すのだ
最高に美しくね

ここから先が物語始まるとお思いでしょう

でも、私の話はここで終わるのだ

短編作品という形で
火種だけつけて終わるのだ

色づかせておいて
ワクワクさせておいて

″終わるのだ″

それが私の思っている

『無色の世界』

4/19/2026, 3:06:34 AM