「無色の世界」
色と温度と衝撃を求める私には
その世界は居心地が悪い
けれど時間を重ねると
不思議な感覚になってくるのが分かる
自分の芯にある、奥深いところから湧き上がる何かである
色はないと殺風景だ
がっかりもするだろうし
悲しく、寂しくもなるだろうし
面白くないと思う
だがしかしである
私は環境に順応して
そこに勝手に感情を高ぶらせていくのだ
″そうだ、無色なら私が色をつけてしまえばいい″
思った途端に、一気に世界は華やかになる
無色が透明に波打って、輝き出すのだ
最高に美しくね
ここから先が物語始まるとお思いでしょう
でも、私の話はここで終わるのだ
短編作品という形で
火種だけつけて終わるのだ
色づかせておいて
ワクワクさせておいて
″終わるのだ″
それが私の思っている
『無色の世界』
4/19/2026, 3:06:34 AM